レコードショップに行くならこれを聞け!レコード初心者向けApple music プレイリスト
いざ憧れのレコードショップに入ってみたはいいけど、ほとんどが知らないアーティストばかりでディグるにもディグれないじゃん、なんてことありませんか?
今回の記事では、そんな方に向けて、レコードショップでよく見るアーティストをしっかり押さえられるプレイリストをジャンル別に紹介していきます!
【J-POP】
シティポップベスト
レコードを語る上で、やっぱりシティポップは外せませんね。シティポップとは、1970年代から1980年代に欧米の楽曲の影響を強く受け、都会的で洗練された特徴を持つ楽曲のことです。
このプレイリストは、大瀧詠一、大貫妙子、吉田美奈子、荒井由実などなど、シティポップの代表的なアーティストの楽曲を全て網羅しています。
また、レコードショップに行くのであれば、山下達郎もチェックしておいてほしいです。山下達郎はApple musicでは現状聞くことができませんが、YouTubeで一部の楽曲のMVが公開されているのでそちらをチェックしてみてください。
1970年代邦楽ベスト
こちらのプレイリストは、郷ひろみ、松田聖子、沢田研二など、1980年代にヒットした歌謡曲も多く取り上げられています。誰もが一度は聞いたことがある名曲ばかりで聞くと楽しいと思いますよ。
【R&B】
1970年代 ソウル ベスト
アース・ウィンドウ・ファイアのセプテンバーや、マービン・ゲイのホワッツ・ゴーイン・オン、他にもスティービー・ワンダーなど、70年代の名曲がズラリ。ぜひチェックしましょう。
必聴アルバム:80年代 R&B
マイケルジャクソン、マービン・ゲイ、ダイアナ・ロス、スティービー・ワンダーなど、名盤の中の名曲を多くセレクトしたプレイリストとなっています。このプレイリストに出てくるアーティストの名前をしっかり押さえておけば、80年代のR&Bは間違い無い内容となっています。
モータウンベスト
1959年に設立されたレーベル、モータウン。R&Bの歴史を語る上では欠かせない存在です。スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイなどなど、錚々たる面々が在籍していたレーベルの名曲を集めたプレイリストとなっています。余談ですが、星野源の「恋」も、モータウンから影響を受けていると本人が公言しています。このプレイリストを聞いた後で、星野源の「恋」を聞いてみると、聞こえ方が変わってくるのではないでしょうか。
【ロック】
クラシック・ロック ベスト
ツェッペリン、クイーン、イーグルスなど、クラシックロックの必聴アルバムを網羅したプレイリストとなっています。年代を問わず、とりあえずクラシックロックの有名どころを押さえるのにとても便利なプレイリストです。
年代別
1960年代 ロックベスト
1970年代ロックベスト
1980年代ロックベスト
やはりこちらも年代別に抑えていくのが固いと思います。ロックも年代別のプレイリストが用意されているので、60年代から90年代あたりを抑えていきましょう。
ブリティッシュインベイジョン ベスト
1960年代を代表するイギリスロックの名アーティストの名曲を集めたプレイリストです。1960年代といえば、ビートルズがイギリス勢最初の世界的スターとして、メインストリームに君臨し、ローリング・ストーンズ、キンクス、ザ・フー、アニマルズなど、さまざまなイギリスのバンドが頭角を表しました。今あげたアーティストは必聴とも言えるアーティストばかりなのでぜひ聞いて欲しいです。
【ヒップホップ】
1980年代 ヒップホップベスト
1990年代 ヒップホップベスト
ヒップホップは、レコードショップでも「〇〇’s HIPHOP」といった形で、年代別に取り扱われることが多いです。なので80年、90年代と、年代別でチェックするのが良いかと思います。RUN D.M.Cや、ビースティ・ボーイズ、2Pacなど、ヒップホップ黎明期のアーティストを網羅することができます。RUN D.M.Cの楽曲「Walk This Way(feat.Aerosmith)」は、当時では前代未聞の大物ロックバンドとヒップホップのアーティストによるコラボということで、ヒップホップの歴史に残る楽曲なので要チェックです。
Hip-Hop DNA:Origins
ビースティ・ボーイズ、RUN D.M.Cなどの80年代のヒップホップアーティストから、カーティス・メイフィールドや、チャカ・カーンなど、ヒップ・ホップのルーツであるファンクのアーティストも取り上げられています。ドレイクやケンドリック・ラマーなど現在も活躍しているアーティストも入っていて、幅の効いたプレイリストで、レコードだけでなく洋ヒップホップの入門として初心者でも聞きやすいプレイリストだと思います。
【ジャズ】
はじめてのBlue Note Records
ブルーノート・レコード(Blue Note Records)とは、1939年にニューヨークで設立されたジャズ専門のレコード会社で、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ジミースミスなどブルー・ノートを代表するアーティストの楽曲を集めたプレイリストとなっています。ジャズシーンを語る上では欠かせないレーベルなので、押さえておいて間違い無いでしょう。
ベストオブ プレスティッジ・レコード
ブルーノート・レコードと並んで、三大ジャズレーベルのうちの一つとされている、プレスティッジ・レコードの楽曲を集めたプレイリストです。代表アーティストは、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ。
必聴アルバム
プレイリストではないですが、検索欄で「ジャズ」と検索すると、「Apple music ジャズ」
というカテゴリが出てきます。その中に必聴アルバムという項目があるので、そちらのアルバムをチェックしておくのがよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。自分の好きなジャンルのプレイリストをチェックして、どんどんアーティストをおさえていきましょう!
サウンドバーガー AT-SB727 本音レビュー
レコードのある生活ってすごくオシャレで憧れるけど、アンプとかスピーカーとか難しそうで、何から手を出していいか分からないんですよね、、
そんな今すぐレコードを聞くオシャレ生活を手に入れたい方におすすめなのが、オーディオテクニカの「AT-SB727」。Bluetooth対応のイヤホン・スピーカーがあれば手軽にレコードが聴けちゃうので入門機として最適です!
今回は半年間使用して、サウンドバーガーのいい点悪い点を徹底レビューしていきます!また、筆者が実際に使っているおすすめのスピーカーも紹介していきます!
<良い点>
・充電式でBluetooth対応なので、アウトドアでも使える!
サウンドバーガーは、フル充電で最高12時間連続再生できます。つまりピクニックやキャンプなどでもレコードが聞けちゃうってことです!オフの昼間の公園で、ヘッドフォンで聴きながら読書をしたりとか、、仲の良い友人同士でキャンプに行った際に、スピーカーに接続してレコードをかけながら焚き火を囲んだりとか、、想像するだけでオシャレすぎますね!
・デザインが可愛い
まずなによりも推したいのがデザインが可愛い点。「サウンドバーガー」という名前だけあって、レコードを挟んでいるビジュアルがすごく可愛いです。そしてまた、挟んだレコードが回っているのがよく見えるんですよ。友達に自慢すると、レコードが回っているのをみて「これはオシャレだわ」とすごく評判がいいです(笑)筆者は黒を使用していますが、黄色なんかも可愛いですよね!
また、写真映えがすごくするんですよ。デザインが可愛いくてレコードもしっかり見えるから、お部屋でもアウトドアでもすぐにオシャレな写真が撮れてしまいます。
<悪い点>
・レコードにホコリがつきやすい
これ結構大事な問題ですね。レコードにホコリがつくと、針飛びやノイズの原因になります。サウンドバーガーは、レコード盤が露出する形になるのでその分どうしてもホコリがついてしまいます。実際使ってるとかなり埃がつくんですよね。特に冬場は静電気もあって、レコードが埃まみれになってしまいます。しかしせっかくサウンドバーガーを買ってレコードを聞き始めるのであれば、レコード盤のケアもしっかりしていきましょう!
筆者はこちらの商品を使ってケアしています。ぜひ参考にしてみてください。
・持ち運びを謳っているものの電車等で聞くのは正直厳しい
レコードを回した状態で電車に持ち運んで聞いたりするのは初心者にはかなり勇気がいりますね。レコードプレーヤーは非常にデリケートな上に、専用の持ち運びケースもないので、裸で持ち歩くのはかなり危険かと思います(笑)。ただ、ピクニックやキャンプなどの際、箱に入れて車で持ち運ぶなどすれば、アウトドアでは十分に使えると思います!写真映えもしますしね。
<筆者おすすめスピーカー>
筆者が実際に使用しているスピーカーをシチュエーション別で紹介していきます。
①リビングでゆったり聴くとき
AT-SP95
アクティブスピーカーの中では比較的安価ですが、十分な音質なのでおすすめです。USB給電タイプなので、リビングで据え置きで聴いて使うのが1番よいかと思います。スピーカーの見た目も個人的には渋い感じがしてオシャレだと思います。オーディオテクニカ製品なので安心してサウンドバーガーに使用できますね。
②キャンプでみんなでワイワイしながら
JBL GO3
このスピーカーの強みは、なんといっても防水加工だと思います。アウトドアでも重宝するから、外でスグにレコードが流せちゃいますね。個人的におすすめの使い方が、お風呂での使用。防水使用なので、当然シャワーの水がかかっても全然問題無し。1年くらいほぼ毎日お風呂のお供にしてますが、まったく壊れる気配はありませんね(笑)だから、入浴中にレコードを聞けちゃいます。ジャズとか聞きながらお風呂とか入っちゃったら、最高のバスタイムですね。バスタイムに合うレコードをショップでdigるのもありかもです。
<まとめ>
今回はオーディオテクニカのサウンドバーガーこと「AT-SB727」の本音レビューをしていきました。ぜひ夢のおしゃれレコード生活への第1歩として、購入されてみてはいかがでしょうか!!
Vaundyとシティポップの関係を紐解く
「シティポップ」ってどこから聞けばよかったら分からなかったり、昔のサウンドを聞くのって少し抵抗があったりしますよね。
実は、"Vaundy"はシティポップから着想を得て、楽曲を作っているアーティストの1人です。Vaundyを聞けば、シティポップを楽しめるようになるかもしれません。この記事ではVaundyの雑誌インタビュー記事をもとに、Vaundyのシティポップ楽曲と、影響を受けている楽曲を紹介します。
今回紹介する楽曲はこちらになります。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
恋風邪にのせて Vaundy
最初に紹介するのは、こちらの楽曲。都会のビル群の中をドライブしているかのような、疾走感あるメロディ。ノリがいい感じがしながらも、哀愁に浸れるようなサウンド・歌詞も特徴です。 私がこの曲を初めて聞いた時は、夜に友達と車を走らせている時でした。イントロを聞いた瞬間に「昔っぽい曲だね」と話していたのがすごく印象に残っています。まさしく私のシティポップの原体験ですね。
個人的には、成田凌さんと蒔田彩珠さん演じるMVも是非チェックしてほしいです。かなりインパクトのあるMVなので。
『恋風邪にのせて』に合わせて聴いてほしいのが、小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』ですね。
『恋風邪にのせて』と似たような疾走感と切なさが入り混じったメロディ。サビで流れるキラキラの効果音のようなパーカッションの雰囲気も似ていますね。Vaundyは、Apple musicで配信されている「Tokyo Highway radio」のEP.49でゲスト出演した際や雑誌等でも小田和正さんの影響について語っています。『恋風邪にのせて』も影響を受けている可能性は大いにありそうですね。
そんなシティポップ感満載の『恋風邪にのせて』ですが、MUSICA(ムジカ)2024年1月号の巻頭インタビューにて、きっちり裏付けがされています。
で、"惑う糸"、"おもかげ"と"恋風邪〜"の共通点としては、みんなちょっとシティポップで繋がっているんですよね。(中略)ちょうどそうなった時期に、これは日本でも絶対来るぞと思ったから当てるつもりで、"恋風邪〜"をちょっとシティポップ仕様につくったんですよね。
引用 : MUSICA 2024年1月号 (株式会社FACT:令和6年1月15日)
なるほど、どおりで昔っぽさを感じるわけですね。このインタビューでも触れられている『おもかげ』と『惑う糸』に関しても順番に触れていきましょう。
おもかげ(produced by Vaundy) milet, Aimer & 幾田りら
この曲は割と現代のサウンドに寄っている感じがしますね。milet、Aimer、幾田りらの声が現代感を強めている感じがします。正直この楽曲がシティポップで繋がっているのは意外でした。ノリのいいビートとイントロから曲を通して流れる渋いベースが特徴です。
実はこの『おもかげ』に関しても興味深いことを語っています。
厳密に言うと、"おもかげ"と"惑う糸"は同じ世界線で作ったんですよ。それはなぜかと言うと、コラボ相手とか歌う人を別にすれば同じメロディでも違うことが起きるんじゃないかと思って、実験したんです。だからあの2曲は<僕らは/こうして>っていうところが同じなんですよね。(中略)シティポップって基本的にキラキラがメインじゃないですか。そのいなたさみたいなものをつけ加えていくのに"おもかげ"のキラキラが必要だった。
引用 : MUSICA 2024年1月号 (株式会社FACT:令和6年1月15日)
『おもかげ』と『惑う糸』にそんな関係性があったとは... 『おもかげ』は、いわばキラキラのシティポップソングというわけですね。にしても提供楽曲で実験するとは恐ろしい発想ですね(笑) というわけで『惑う糸』も聞いていきましょう。
惑う糸 菅田将暉(Vaundy楽曲提供)
日本テレビ系『news zero』のテーマソングとなっているこの曲。イントロのギターからシティポップ感満載です。たしかに『おもかげ』のサビ部分と聴き比べてみるとメロディが完全に一致しています。Vaundyは以下のように語っています。
で、実は"ルビーの指環"(寺尾聰の大ヒットAORソング)を意識して作ったダークなシティポップというイメージが"惑う糸"だったんですよ。
引用 : MUSICA 2024年1月号 (株式会社FACT:令和6年1月15日)
なんとシティポップの代表の中の代表の『ルビーの指環』からインスピレーションを受けてるんですね... 「ルビーの指環?なにそれ?」ってなる人は是非チェックしてください。聴いたら多分、これか!ってなると思うので。
実際に聴き比べてみると、たしかにサビのコーラスの部分なんか、もろ寺尾聰だなってなります(笑)。
それを経て、あのダークなシティ感とキラキラのシティ感をギュッとやって"恋風邪〜"とか"瞳惚れ"とか"まぶた"とか、そういう曲たちができ始めた。これもまた、全部繋がってます。
引用 : MUSICA 2024年1月号 (株式会社FACT:令和6年1月15日)
なるほど、『おもかげ』と『惑う糸』は、先ほど取り上げた『恋風邪にのせて』のルーツ的存在になるわけですね。このあたりを踏まえた上で聴き比べてみると、また違った発見がありそうですね。
瞳惚れ Vaundy
ギターやサビの部分が山下達郎のサウンドを彷彿とさせます。イントロから踊り出したくなるようなビート、リズムの良さですね。僕は聞いた瞬間に「山下達郎だ!」ってなりました(笑)。「SPARKLE」なんか個人的には似ていると思います。現在山下達郎さんの楽曲はサブスクで一部しか配信されておりませんが、YouTubeではサブスクにない有名曲のMVが一部配信されているので、是非チェックしてみてください。
イントロのギターの雰囲気とか似てると思いませんか!この楽曲では、80年代の曲調と令和の音質の中間を録ることにこだわったそうです。
確かに曲調に関しては80年代を意識してるんですけど、音的には80年代のままじゃダメだと思って。グルーヴ感をもうちょっと洗練させたいって言う意識と、音質的なものを令和に置き換えていかなきゃならないと言う意識があって。その整合性を取るのが意外と難しかったですね。
引用:MUSICA 2024年1月号 (株式会社FACT:令和6年1月15日)
確かにAメロのドラムなんかは低音がすごく良くて、現代のイヤホンで聞くスタイルに完全にハマってる曲ですね。
トドメの一撃(feat. Cory Wong)
Vaundyがシティポップの集大成だと語るこの曲。"トドメの一撃"はアメリカのファンクギタリストのコリー・ウォンとのコラボ曲です。ファンクギタリストとのコラボ曲ということで、かなりギターにこだわっています。実際ギターはシティポップにかなり近いものになっています。こちらも山下達郎の楽曲と聴き比べてみると、近いものを感じられますね。
そうなんですよ。あれが本来のギターなんですよ。♪ジャーン!♪とか♪ジャカジャーン!♪じゃないんですよ。
しかもそのプレイはもともと日本にもあったんですよ。さっきのクラシックポップスの話になりますけど、Charさんや山下達郎さんや小田和正さんとか。引用:Talking Rock! 2023年12月号増刊(株式会社トーキングロック 2023年11月9日)
ここで取り上げられているCharの楽曲も是非チェックしてほしいです。Vaundyがこだわっているギターの音がより分かると思いますよ。
また、インタビューでも取り上げられていた『まぶた』も是非チェックしてほしいですね。ギターの雰囲気がシティポップらしいです。この曲からもVaundyのギター・カッティングへのこだわりが感じられますね。
今回は、Vaundyのシティポップ楽曲について振り返ってみました。今回を機に、是非80年代のシティポップをディグってみてはいかがでしょうか。